夢を見た。
ヴェルサイユ宮殿の庭に突き立った、重い刃。かつて王家の人々の命を断ったという、ギロチンの刃によく似て。
台座の姿は何処にもない。黒く、重い、刃だけが其処にある―――
台座がない。そういえば、台座は何処にあるのだろう?不思議に思って周囲を見渡していると、ふと、誰かが言った。
「そんなものいらないの」
「だって」
「この庭の、この国の、この世界のすべてが」
「あなたたちの首を落とすための、台座なのだから!」