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Artist's commentary
95 活動限界?
このまま 為すすべなく アセビに圧倒され続けるのか?
皆が そう思いはじめた時、猛攻のペースが 明らかに落ちてきた。
「しぶトい…アカン、この体…モたんなってき…タ!」
終始 押し込んでいたはずのアセビの表情がゆがむ。
セイガイたちに 煙幕を吹き付けると フラつきながらその場から逃走を試みる。
ここで逃がすわけにはいかない と、煙幕をかき分け 後を追う!
いち早く アセビの姿を捕捉したボロ。
透明化していたため かなりの距離まで張り付く事ができた。そこで 思わぬ言葉を聞く。
「お願い もう やめたってぇ…」
ボロはその言葉に ひらめく。
“ この凶行はアセビ自身の望まぬものなのではないのか…⁉ ”
「アセビに悪さをさせている 何者かがいる!」
証拠づけるものは何もないが、強い確信がボロに生まれる。
ー読みは当たっていた。アセビに憑りつく「何か」は今、依代としているこの体に限界が来ている事に
焦っていた。一刻も早く「次の寄生先」を必要としていた。
しかし、弱すぎるポケモンでは活動に危険が伴う。強すぎるポケモンでは確実な支配が叶うだけ
弱らせる程 今の体力がもたない…。適度な強さの依代を物色する連夜の計画は綻びを見せ始めたー
ボロは アセビを見失わない程度に追跡の速度を下げ、後に続いてきたセイガイや
ハポンとその父に 真の黒幕の懸念を伝える。
そして ついに一同は枯れた大樹、あの照魂樹の前でアセビをつかまえる!