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Artist's commentary
94 動揺、防戦。
あまりの光景に 混乱するボロとセイガイ。
しかし こちらへ歩み寄るアセビは とてもこの事態の事情を説明してくれるような雰囲気ではない。
「アセビ殿…」
そう言いかけたセイガイだが、彼女から放たれる殺気を察知し 重心を落として戦闘態勢に移る。
ボロは ふたりの衝突が避けられず、干渉できないレベルの力が行き交う事を察し、姿を透明にした。
「どうした!何があった⁉」
草木をかき分ける大きな音と共に、夜回りをしていたゴリランダーとハポンが合流する。
さすが この辺りのリーダーである。 アセビを見ても 幾分 落ち着いて戦闘態勢をとる。
「…理由は分からんが、とにかく止めるぞ!サムライ!」
透明化して戦いを見守るボロは さらに目を疑う。
この森でも屈指の戦闘力を持つと認識していたふたりが 小さなアセビに苦戦を強いられているからだ。
知った顔だから加減しているのではではない。圧倒されているのだ。
ゴリランダーは予想外の毒攻撃を浴びせられ 必死にハポンをかばう!
そして セイガイは軽々と持ち上げられ地面に叩きつけられた!
「なんで ケンカちてるの~ッ⁉」
末っ子が宙に放り出される!なんと いつの間にか セイガイの背中に張り付いて来てしまったらしい。
ボロは急いで 末っ子を回収する!