Resized to 75% of original (view original)
Artist's commentary
93 真相
森を震撼させた不気味な凶行が 月の光のもとに晒される。それは目を疑うような光景だった…。
うめき声の主、ガマゲロゲの首を締め上げている後ろ姿は まぎれもなくアママイコ。
ボロとセイガイの到着に気づき 振り返る…見覚えある かんざし が残酷な現実を確定づける。
「なんで…」
全身の力が抜けるような悲しみに暮れるボロ。そして 言葉もないセイガイ。
何かの間違いだと思いたい気持ちは ボロ以上であっただろう。
「…ようヤっと 手頃な “代わり” ヲ捕まえたと思うタら、厄介なのニ見つかってシもぅたわぁ」
“ 代わり ”? ボロとセイガイには アセビが言っている事の意味が分からなかった。
もはや冷静になど いられないこの状況。
しかし、アセビが凶悪な力の矛先を こちらに向けようと迫ってきている事だけは明らかだった!