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Artist's commentary
62 トレジャーハント
翌朝 外は普段どおりの静けさを取り戻していた。まるで昨日の嵐が夢であったかのように…。
帰り際、ゴリランダーがメッソンたちに伝える。
“ 嵐は何度かやってくる!また その兆しが見えたら すぐここに来なさい ”
へし折れた木々がアスレチックの様に入り組み 帰り道を阻む。
嵐は そこかしこに傷跡を残し、夢ではなかった事を思い知らせる。
「 遠くへ飛ばされてしまったポケモンもいるのかな… 」
そう考えると ボロはブルッと身を震わせた。
嵐は森のポケモンに ささやかながらギフトを置いていった。
「 これ なんだろう? 」
ヘンナノがTシャツを興味深そうに眺める。
「 この えだ カックイイ!とうめいでカックイイよぉ! 」
末っ子がプラスチックのフォークをかかげ、ご満悦の表情だ。
「 みてみて!あたまとしっぽの ひよけになるよ ♪ 」
テイクアウト用のフード容器をかぶり ドレスアップを楽しむレア。
町で巻き上げ さらってきたきた 様々なアイテムが森に散乱していた。
ジメ君の傘や、ハポンの帽子も こういった経緯で手に入った物なのだろう。
メッソンたちは気に入った宝物をかつぎ、家路を急いだ。