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Artist's commentary
Vektor SS-77
イスラエルに負けず劣らずで兵器開発がお盛んな南アフリカが初めて自国開発したマシンガンが、このベクターSS-77であります。
ベクター(つづりは"Vektor"だそうで)はAH-2ローイファルク攻撃ヘリなどで有名なデネルグループの中において小火器開発を受け持つ部門で、ヌメっとした変態デザインで知られるブルパップライフルのCR21などもここの生まれです。
使用弾薬は7.62mmNATO弾なのでGPMGに分類されますが、銃身とレシーバーデッキを交換するだけで5.56mmNATO弾を使用するSAWへ早変わりするというたいへん変わった特徴を持っています。「同一機構で口径違いのマシンガン」ならM249/Mk.48 mod0やネゲヴ/ネゲヴNG7などで例がありますが、一つの銃を別の口径に組み替えられるベルト給弾式マシンガンとなると本銃のほかにはHK21E/HK23Eくらいと思われ、自国内での柔軟な運用を可能とし輸出にも有利な非常に優れた設計と言えます。
寸詰まりだけど武骨なレシーバー、ちんちくりんのキャラメルみたいなハンドガード、有機的な形状のスケルトンストック(しかも折り畳み可能!)など、他のどのマシンガンにも似ていない個性的な見た目がとても愛らしい銃です。南ア製の銃器でトイガンが出てるのはダネルMGLやベクターCP1ピストル(韓国のモニカ社が昔出してました)くらいですし、どこかのメーカーがCR21やNTW-20、ストライカー12なんかと一緒にモデルアップしてくれませんかね…?