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Artist's commentary
返り血
―――――射程20メートルでふたたび発砲。曳光弾が胴体に吸い込まれたかと思うと、メルスの風防はたちまちエンジンオイルで覆われてしまった。わたしは機体を横に滑らせ、小さなつまみを捻り、風防にガソリンを噴出させてオイルを洗い流した。拭き掃除の仕上げは気流がしてくれた。 ―――イルマリ・ユーティライネン 1997. 『フィンランド空軍戦闘機隊』 梅本弘(訳)大日本絵画 pp.310