
Artist's commentary
桜の世界13話「Dog eat dog」前編
(Dog eat dog:共食い、食うか食われるか、残酷な競争、などの意味)
そういう言い回しがあるらしいです
最初は人食いアズマのくだりにちなんで普通にカニバリズムってタイトルにしようと思ってたんですけど、それだと直球すぎる気がして、もっと比喩的に共食いとか競争を表す良い感じの言葉がないか探してたらこの言葉に出会いました。
私は犬が傷つく話は描きたくないので、実際に犬が食われるシーンはありません。ご安心ください。
ここからは軽く本編を振り返ります。
まず、マンションの前で雑な張り込みをするモブの様子からスタートします。
これは、ちょっと敵サイドの動向も描いとこうかなという思いでなんとなく序盤に入れたんですが「やっぱり桜が引っ越したのは正解だった」という証明のエピソードになってしまいました。
とりあえず彩綾には危害が及ばなくてよかったですね。
からの研究所パート。前回えぐい部屋の中身を見てしまった二人はやっぱり死にましたね。お疲れ様でした。
あっさりバイトを殺した堂本とかいう男、カップリング要素とかビジュアルで刺さる要素は特にないんですけど描いてて異様に楽しいんですよね。多分、一番真っ当にヤクザっぽいからだと思います。
こいつ、恐らくめちゃめちゃ有能だと思うんですよ。強いというより世渡りが上手いタイプ。今のところ、堂本は和哉坊ちゃんや久代に媚び諂いプライドもクソもないテキトー人間って感じですけど、昔は医者だったとかそういう情報が徐々に明かされてきています。他にも、面倒な仕事を快く引き受けてもらえる人望があったり、問題児が多い大阪(殺し屋育成施設)の総監督を任されていたり、なんだかんだでかなり組織に貢献してそうな感じはします。
まぁ久代オジイは光永主任の方が気に入ってそうですけど。w
今回、久代は「幼い頃、森の中で秘密基地を作るのが好きだった」と、少しだけ自分のことを語りました。
この人は、一体どんな人間なんでしょうね。
では、後編に続きます。