Artist's commentary
またせたねっ!
もう、だめだと思った。魔力は底を尽きかけ、これ以上戦えば魔女化してしまうだろう。しかし、時を遡る為の力は残しておかないといけない。(ここは・・・引き下がるしか)痛む体を支え、時間を戻ろうとした───・・・と、一筋の光がワルプルギスの夜に突き刺さった。それは見慣れた、後悔と希望を纏った光。ピンク色の一閃。さらにそれを追従するように幾百、いや幾千か、小さな光がワルプルギスの夜に群がる。一つ一つがその体に叩きつけるたび、小さく体制が崩れていく。これも、いつのころか憧れた人の攻撃。そして紫色の光が帯を引き、ワルプルギスの夜に接近する。直前でその光が二つに分かれ、青と赤に別れてから、これも彼女たちだったのだと理解する。その挟撃は確実にその巨体へとダメージを与える。遠目でもわかるぐらいに史上最強の魔女は傷ついている。(こんなことが・・・・?)呆然と立ち尽くすだけの自分の横に一人の影が差す。「またせたねっ!ほむらちゃん」その姿に涙が出そうになる。こうなって欲しくないのに、いつもそばに居て欲しかった人。ずっと守れなかった人。「てこずってるみたいね。でも私たちが来たから、もう安心ね。ふふ、詳しい話はあとでね?」優しげだが、力強く、強い意志を持った声。「そうだな!さっさと終わらせてみんなでぱーっとやろうぜ~!なぁ、さやか!?」「珍しく同意見!だけどあんた、モノ食べながら戦うのやめなさいよねっ」こんな日が来るとは思わなかった二人の掛け合い。思わずくすりと笑ってしまう。これなら・・・これならなんとかなるかもしれない。親友が堕ちることなく、最悪を退けるだけの条件が今ここに・・・。■なんて熱い展開、ご都合主義でもいい、あってほしいッ!みんな幸せになってほしいわくそぅ!!■3/25付けランキング106位!ありがとうございます!!w