"初春の蒼穹の下、参道を進二柱が掲げるのは、吉兆を象徴する大白蛇の神器。艶やかな白き鱗のおおわれたその姿が、空を裂き、大気を揺らして舞い踊る。正月くらい、験を担ごうと神奈子が遊興の色を浮かべた。「蛇が暴れるほど、幸運が舞い込むらしいわよ?」「だったらさ、天の彼方まで昇らせてみようか!?」"
イラスト:柏森たま
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