Artist's commentary
【追加募集】水棲生体艦隊タイダルスピア 旗艦ミスランディア
勘の鋭い者は、海面がたおやかに盛り上がったのを見たかもしれない。しかし次の瞬間には、銀の浅瀬はリボンのようにひるがえって、海に不慣れな騎兵共を銀海へ叩きつけていた。数十本の黒い槍が天に落ちる稲妻の如く、浅瀬や竜やザイランスの艦を撃ち抜いた。凍えた心臓の重みに沈みながら、兵士は海面の下、禍々しく光る深みの生き物の目と、その目の横に開いた水晶窓の奥に、白い軍服に身を包んだ悪魔達の姿を見た。ガルガディアの、"生ける艦隊"だ――。 ■「はははは、ははははは!」海面を蹴散らした数十本の"脚"をゆっくりと水面下に手繰りながら、ギルゴー=モーゲン提督はガルガディア艦隊ドワイト指揮官に繋いだ魔道通信機を握りしめ、やや酒に焼けた低い声で歌うように語った。「実に120日ぶりの"生の"空気ですな、ドワイト殿!海蛇だの海賊船だのばかり撃っていて"自慢の槍"も泣いていたところです。我々のことをお忘れでなくてとても嬉しいですよ!」水面の下、船の底板を舐めるように、黒い影が集結しつつあった。女の首のようでもあり、長い長い闇からの手のようでもあった。信心深い船乗りは聖句を漏らした。モーゲン提督は水面を見上げて古式の敬礼を取った。「それでは遅ればせながら、ガルガディア水棲生体艦隊【タイダルスピア】、旗艦【四二脚クラーケン・ミスランディア】他7騎、任務に入ります。祖国と平穏な海のために!」 ■タイダルスピア:大型の水棲生物に艦の機構を埋め込み、魔道で操作するその生き物自体を艦とするガルガディアの海戦部隊。普段は野良の海獣や海賊船を相手にして交易路の確保を任務としている。音もなく水面下から接近し、触手等による攻撃を行うが、海面から無数の黒い槍が生えたようですらあるその様は、時に都市伝説のように船乗りの間に語り伝えられている。 ■銀の浅瀬【id=16741053】 ■テルペリオン【id=16927468】のキャプションで旗艦って書かれててかっこよかったので主艦から旗艦に記述をそっと差し替えました ■ギルドではありませんが所属設定等ご自由にご利用下さい。軍服は白、あとは自由です。ピクペも見てね! ■設定上海戦を含むノールランドを支援し、追加艦7艦を募集します。ピクペを!みてね!キャプションかきすぎたから!!!