Artist's commentary
「カワイイカノジョ」について
多紋サカキです。
今回はkomiflo内WEEKLY快楽天に掲載された「カワイイカノジョ」について書こうと思います。
前作よりメモや案が残っていて色々と書くことがあったので、長めの記事になってます。
興味と時間がある方は是非。
※作品を読んで頂いている前提の文章なのでご注意ください。
https://downloads.fanbox.cc/images/post/8569960/o9BEkSo8vasp9WhVSKyfL197.png
登場人物
https://downloads.fanbox.cc/images/post/8569960/TZJYrZy4eRjfBDSeRWVvo15x.jpeg
・葵 一郎(あおい いちろう)
19歳/大学2年生
卑屈で陰鬱な性格。
美優の性格は最悪だと思いつつ容姿は最高に可愛いと思っている。独占欲が強く嫉妬深い。
・小林 美優(こばやし みゆ)
21歳/大学2年生
とても可愛らしい見た目をしているが、性格も口も悪い。一郎のことが大好き。独占欲が強く嫉妬深い。
一郎のことは名前を「きいちろう」と読み間違えたことから「きーくん」と呼んでいる。
↓初期案
https://downloads.fanbox.cc/images/post/8569960/ll4jud1lNb50mecs3DaJGdAB.jpeg
ここに書いてある説明をほぼそのまま持ってきて問題ないぐらいには初期から変わってないですね。
今作はキャラやカップリングが好き、と言って頂くことが度々あり、嬉しい限りです。ありがとうございます。
導入部分の話
導入部分は「見た目最高だけど性格最悪」(でも一郎がめちゃくちゃ好き)を見せるシーンなので、ギリギリのラインを攻めようとして色々と頭を悩ませました。
冒頭、サークルの飲み会で美優が一郎や周りの男子に散々暴言を振り撒くのですが、「嫌われそう」という事で改善され、これでもマイルドになっています。最初どんだけ口悪かったんだよ。
周りの男達は美優の見た目に惹かれ性格についても「何やかんや憎めない」と思ってしまっているので、
傍若無人な振る舞いや惚気も「いつもの」ぐらいの認識で関わっています。
お膳立てに使われていることを知りつつ暴言にマウントされ放題で許せるってかなり可愛くないと無理ですよね。可愛くても無理か。
ラブホに入ってから
「形勢逆転」というか「バトンタッチ」みたいな感じです。
お膳立てされた通りに乗っかって高圧的な態度で接しつつ、やっぱり顔可愛いな〜と思う一郎。
美優は弱気になっているというよりバトンタッチしたので期待と興奮、待ちの姿勢になっています。
最中の会話は飲み会の件の清算だったり答え合わせだったりするのですが、これもイチャついているだけです。
要するに徹頭徹尾ただのイチャラブセックスです。
導入のお膳立てもそれに報いるようなセックスも、どこまで能動的かは分かりませんが、お互いに適した演出をしているような物なんだと思います。
期待と奉仕、需要と供給が綺麗にハマっているというか…。
「めちゃくちゃお似合いな凸凹カップル」のつもりで描いてましたし、今もそう思ってます。
最後に明言される事ですが、美優はずっと素直で本能的で「好意も悪感情も全部表に出てるだけ」なんですよね。
だから最初から最後まで「好き」を言葉にすることや表現することにも躊躇いがない。
憎めない…とまで言えるかは分かりませんが、自分としては愛嬌のあるキャラクターになったんじゃないかと思います。
余談ですが、最終的に飲み代もホテル代も一郎の分含めて全て美優が出してます。
本当に変なバランス感覚で成り立ってるカップルだな。
作品について
初期案にあったテーマやイメージ通り、
・「ちょっとズレてる凸凹ラブラブカップル」
・「変な奴×変な奴」で周りから見てちょっと気持ち悪いぐらい歪んでるラブラブカップル
が描きたくて描いた作品です。
描きたい物ほぼそのままを最初に描かせてもらえた作品だと思います。ありがたい。
初期イメージ殴り描き
https://downloads.fanbox.cc/images/post/8569960/M1xkjvvBq27yWsx2wWYib4fE.png
(本名は「みひろ」だけど可愛くないので周りに「みゆ」と呼ばせている…みたいな設定を考えていたんですが、流石に迂曲しすぎなのでやめました。)
今回は以上となります。
過度に解説とかはしない方針で行こうと思ってましたが、めちゃくちゃ書いてしまった。
「メイドなカノジョ」についても触れたかったのですが、長くなったのでまた別の記事で上げようと思います。
短くなると思うので、なんかついでに語れることあるかな。探しておきます。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。ではまた。
多紋サカキ