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Artist's commentary
新たに昇りし日
夕日が嫌いだった。万人の思惑に逆らわずに沈むから。だからその続きの朝日にも興味はなかった。以前までは。
「…まぁ、悪くない日の出ね」
何度沈もうと、晴れ晴れしい顔で懲りずに昇って私の髪飾りを照らす。その図々しさは、何度負けても諦めない誰かの姿と重なった。そう気づけたから初日の出というものもありがたがってみるのだ。
(新たな門出を迎えたランハオの心中)