師と過ごした時間よりも、敵対した時間が多くを占めていた。師の教えが俺を導いたことと等しく、師の行いが俺の正義と反していたことも事実。
「“脈動――錬穴”」
この拳に宿る力は、眠りにつく我が師から永き旅を征く俺への餞別。その師から授けられた光、師との固い繋がりが支えになることも確かな事実。(師に託された男の胸中)