Artist's commentary
乗り込み戦闘中のVF-1
「全機艦内に突入完了。射殺6、無力化1、損害無し」 (VF-1J/航空団司令)「愚か者めが、無益な抵抗をしおって。中隊経由で各機に伝達、儂とモズー隊はこのまま残敵を掃討する、他の中隊は支援しろ。捕虜は後送、動く者は殺せ」 「了解ボス(クソ、このメルトランお嬢さんと同じくらいの歳だ…)」 ■ノースロップグラマン/ロックウェル/富士重工VF-1“バルキリー”は統合軍初の実用型可変戦闘機であり、対異星人戦略の根幹を成す機体である。敵の航空戦力を打ち破り且つ巨人兵を制圧しうる性能を目指して開発された同機は、実戦において当初の想定どおりゼントラーディ軍機動兵器に対しあらゆる面で優位に立ち、不安視された白兵戦闘形態“バトロイドモード”も敵歩兵に十分対抗可能であることが実証された(事実主要兵装であるヒューズGU-11ガンポッドは威力過大と判定され、後に開発される砲からは小口径化が計られた)。統合軍は圧倒的な物量で押し寄せるゼントラーディ軍に対してVF-1の“質”で対抗し、絶望的な戦況の中星間大戦を戦い抜いたのである。