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Artist's commentary
HMS Monarch
モナークは1860年代後半に建造された、イギリス海軍初の砲塔を搭載した航洋型軍艦です。設計はエドワード・リード卿で、12インチ(300mm)砲を2門収めた砲塔を、煙突の前後の首尾線上に二基配置しました。当時、徐々に汽走が主体になりつつあったとは言え、外洋を航行するのに帆装は必要不可欠と考えられていて、船体の中心線上にそびえるマストや多くの索具は砲の射界を妨げました。
モナークの12インチ砲は一門で25トンあり、人力で操作するには重すぎます。そこで砲塔に、となるのですが、12インチ砲ともなると発射時の爆風も強烈で、爆風から守るため、また砲の射界を広げるため甲板上の装備品を収納したり、トップマストを短縮し索具を外したり纏めたりしなければなりませんでした。
外国艦船シリーズ
Acrylic painting 166×240mm