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Artist's commentary
時雨降る、柳の木の下で
僕たちは出会った。
いつの時代、どんな世界でも、心動かされるものはきっと変わらない。
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一生懸命に頑張る蛙と、それを見て感銘を受ける小野道風。「柳」の光札における二人の出会いを私なりに解釈しました。原典の要素「柳」「小野道風」「燕」と「雨四光」を取り入れつつ、日本らしさを感じる近未来的な服装の書道家少女を描きました。蛙である「僕」が画面内に存在しないのは、この世界で彼がどんな姿をしているのか想像の余地を残したかったからです。
「柳」は花札の中で唯一人物が描かれていたり、鬼札と呼ばれる万能札が存在したりと他の札と見比べてみても一際ユニークです。だからこそ、この札をアップデートするのであれば過去よりも未来にフォーカスするのが「柳」らしいと感じました。
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