「成功ですよ、先生」長年の研究は遂に叶った。叶ってしまった。助手である彼女は幸せそうに笑って、光に散る自分の指を見つめていた。
この結果がなにをもたらすか。知っているのは、私と彼女だけ。
「もっと喜んだらいいのに」
今夜はあなたを抱きしめて眠る。この感情までもが消えてしまわないように。