Artist's commentary
わっふるわっふる
近所にワッフルがおいしいと評判のカフェがあるんです。店の前を通るといつも駐車場は満車で、きっとここのワッフルは相当おいしいんだろうなあと思っていたんです。私もワッフルが食べたいと思い、仕事が休みの日に行ってみました。でもお店は閉まっていました。私の休日は日曜日。お店の定休日も日曜日。私は絶望しました。こんなに近くにおいしいワッフルがあるのに食べられないなんて。その日はコンビニでシュークリームを買って帰りました。でも私が食べたいのはあのお店のワッフルなんです。ああ、ワッフルが食べたい。そう妹に話したところ、妹はこう言いました。「ワッフルが食べたければ、『わっふるわっふる』と唱えなさい」と。「そうすればいつかワッフルが食べられる日が来るだろう」と。私はワッフルが食べたい一心で唱えました。わっふるわっふる。お店の前を通るたびに、ワッフルが食べたくなるたびに唱えました。未だにそのお店のワッフルは食べていませんが、いつか食べられると信じて今日も唱えます。わっふるわっふる。