Artist's commentary
宮崎邑13
冬休み、正月の田舎帰りをする邑。
父の姉が再婚と新築を建てた事もあり家族で行くことになっていたが・・・・
ピンポーンと邑は叔母の新築のインターホンを押す
叔母「はい、あ、邑ちゃんいらっしゃい」
邑「お久しぶりです」
叔母「大きくなったわね。今ドア開けるね」
邑「はい」(スゴイ綺麗な家ー)
叔母「はい―入って、ちょっと火付けぱなしだから、あなたー、邑ちゃん入れてあげて」
旦那「あ、ああ」
邑(叔母さんの新しい旦那さんかあー。再婚したって、最近知ったから初めて会う事になるのね・・)
「お邪魔しますー」
旦那「寒かったでしょ。入って入って。おおー姪っ子と聞いていたから、もっと小さい子と思ったら。
こんな大きい子とは・・」
邑「は、初めまして。宮崎邑です」
旦那「初めまして、木ノ本 慎吾(55)です。あれ?お父さんとお母さんは?」
邑「それが父が風邪ひいちゃって、母が看病する事に」
叔母「やっぱり来れない感じ?」
邑「検査を受けて大丈夫そうなら、追っかけで来るって。折角のみんなで正月温泉旅行だから、
邑だけでも、って・・」
叔母「そうなのね。でね、邑ちゃん、まだここ、新築の荷物の片づけが追い付いてなくてね。
邑ちゃんとお父さんたち寝る所が、隣の元々の私の家でお願いしたいの。」
邑「おばちゃんの家だよね。私あっちでも大丈夫よ。昭和チックで好き」
叔母「じゃあ、荷物とか着替えとか向こうでお願いね。あなた手伝ってあげて」
慎吾「あ、ああ」
邑と慎吾は旧家に向かう
邑「あ、ありがとうございます・・あはは、なんて呼んだらいいですかねぇー」
慎吾「ははは、さっき会った初対面だものね・・。そうだなあー・・普通に
慎吾おじさん、あたりでいいんじゃないかな?」
邑「あ、そうですね。じゃ私は邑か、邑ちゃんでw、じゃあ慎吾おじさんありがとうございました。
荷物おいてお母さんたちに連絡したら、新築の方に行きますね」
慎吾「あ、ああ分かったよ邑ちゃん」
新築にて
叔母「料理作ってて手が離せないから、向こうの家寒いだろうから。ストーブ出してあげて
邑ちゃんの様子も見てきてあげて」
慎吾「ああ」
旧家屋
慎吾「久々に出すな石油ストーブ・・・灯油入ってるかな・・・」
邑がいる部屋へと石油ストーブを運ぶ慎吾
邑の部屋のふすまが少し開き、中から邑の鼻歌が聞こえてくる。
慎吾(まだゆっくりしとるのかな?)
「邑ちゃん、寒いだろう。ストーブを…!?」
慎吾が隙間から見た光景は着替え途中の邑・・イヤホンをして、慎吾には気づいていない・・
慎吾は石油ストーブを持ったまま金縛りにあったかのように、息を殺し凝視するのだった・・・。