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Artist's commentary
風来の六花
旅慣れしてきてから、道中の食事は全て現地調達で賄っており
夜釣りは睡眠を必要としない妖怪にとって良い暇潰しも兼ねている。
昼釣りはやめた。人間が声をかけてきて、要らぬ教えを押し付けるなど鬱陶しいからだ。
誰にも邪魔されず、無心に糸を垂らすこの時こそ至高なのである。
稀代の退魔士こと緋桜観緒に、つきみさん狩りで三度の敗北を喫した六花は旅に出た。
見聞を広め、己を鍛え直すための研鑽の旅。
あの「怪物」を打倒するまでは故郷に帰るまい──と、決意を新たにするのであった。