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Artist's commentary
坐辺師友
東北の稲荷狐、アグリコ。
犬妖の姫・八房が1814年に生を受けてから三十年余り親交のあった人物である。
一般に妖獣の類は人の姿は模しても、人の生活を模す事が苦手とされているが、
そこは村中の家事を手伝いに手伝って得た正一位の位階。
人間の生活を模す術を、八房や支配地域の妖獣達にも伝えている。
誰にも一滴の血も涙も流させずに五国以上を制するという不滅の記録を持ち、
これは日本三大狐である「四尾の待宵」「経済狐の玉造」にも成せなかった事である。
彼女は先の二柱に比べて殺生石に由来する狐ではないが、
日本三大狐の最後の一柱(現在空位)に相応しい善性と神徳を兼ね備えた強豪稲荷。
また、八房を「おひいさま」と呼ぶ数少ない存在でもある。