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Artist's commentary
権現様
四十八天狗が一柱、三河国を統べる大天狗・秋葉権現。
室町時代末期、中部七国平定を賭けて四尾の待宵と対決するが敗れ、周防の地に流される。
八百万の木端神妖達に怯えられ生活しながらも、気骨のある好漢を拾い上げ紆余曲折の末に子を成した。
その天狗同士の子が鶉籠つむじであり、彼女が人間との間に成した半妖が鶉籠八咫である。
代を経るたびに寿命が人間に近づいて行くのを目の当たりにし、
半妖である八咫には定命と、これから訪れるだろう周囲との人生のズレをフォローするため、
少しでも穏やかに生きていけるよう、同居して妖怪としての心構えを叩き込んでいる。