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Artist's commentary
空崎 静枝『赤線街路〜昭和33年の初雪〜』
『赤線街路〜昭和33年の初雪〜』,C-side,2007をプレイしたので、静枝さんを描きました。
今風の風俗店でパネル写真を作ったら、こんな感じかなというテーマです。
透過素材↓
https://jindaiji.fanbox.cc/posts/6818588
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本作は、戦後日本における赤線街の最期をテーマとした作品で、ヒロインが娼婦という異色作です。
戦後のRAA時代を経て、昭和21年から33年にかけての特殊飲食店として売春業が許可されていた時代を描いており、舞台となる赤線宿「薫屋」が典型的なカフェー建築や東京都内で玉柳という地名から、墨田区の玉の井がモデルになっているのではないかと思われます。
私が尾張名古屋の中村の出身であり、赤線というと旧遊廓からの流れを汲むものと思っていたので、いささか認識にギャップがありましたが、特に静枝さんの描写においては、当時の赤線の女性の立ち位置がよく描かれていたのではなかろうかと思います(ネタバレになるので、余り書きませんが)。
つい最近、旧中村遊郭の遊廓建築がまた一つ取り壊しとなってしまったこともあり、かつての時代を想って感傷的になってしまいますね……