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
Artist's commentary
祈りの魔法
「どうしたの?大丈夫?」
「大丈夫さ。ちょっと怪我をしただけ。」
少女は悲しそうな目をして、薄く青に染まってしまったクマの子を抱き上げました。
「酷い神様だね。どうしてこんなことを……」
するとクマの子はにっこりと微笑んで言いまいた。
「君は優しいね。 でもね、神様は酷くなんかないよ。きっといじわるでこんな事をしたわけとゃないさ。」
「でも……」
少女は困惑しながら、空を見上げました。
「ごめんなさい。私には何も出来ないみたい。」
「祈ってごらん。」
クマの子は優しい声で言いました。
「え?」
「祈る、だよ。知らない?」
「ええと……何処かで聞いた事があるかも……」
「見てて。」
「えっ。」
少女は目を見開きました。
「ねえ見て………!あれ! 」
クマの子はにっこりと微笑んでいます。
「祈ってごらん。君も。」