Artist's commentary
【それが、僕の一番】
10番として投げることよりも、
エースを心から応援すること
それが、今の僕にとっての、1番
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小さな頃からの野球友達だった
ポジションは二人とも投手
そこ以外なんて、考えられなかった
最後の公式戦前に与えられた背番号は、
一人が「1」、もう一人は「10」
10番を渡された少年は、
背番号と共に退部届けを提出し、
その足で応援団に入団した
『何を考えているのか分からない』
監督からもチームメイトからも、
「1」番の少年からも、
理解を得られなかった
『これで最後なのに?』
「これで最後だからだよ」
全部捨てられる
後悔など、後でするものだろう
土にふれることよりも、
チームメイトと最後を過ごすことよりも、
10番として投げることよりも