煌びやかに浮かれた街の音は、苦手とはいわないけれど、少しばかりむずがゆい。贈り物というのも、どうにも言葉が重い。
それでも、この日くらいは“特別”を分かち合おう。なんてことを思わなくもない。見果てぬ航海の標とまではいかなくとも、まぁ、たまのひと息に添えるものくらいなら用意をしなくもない。
西の瞳が瞼を下ろす頃、左手に、今は遠い極星を探しながら。
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