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Artist's commentary
幼きメイドと大図書館
咲夜が紅魔館のメイドとなっての初仕事。
レミリアの気遣いなのか、先ずは簡単な清掃からと、大図書館の掃除を命じられた。
「仕事中だから邪魔しないように」
レミリアからの諸注意を頭に思い浮かべつつ、少し緊張気味に2回ノックをした後、大図書館の扉を開いた。
薄暗くも所々で小さな灯りが配されており、辛うじて見える足元に注意しながら奥へ進む。
ノックの返事が無かったので挨拶はしておこうと、咲夜は図書館の主であるパチュリー・ノーレッジを探した。
立ち並ぶ本棚に遮られて部屋全体を見渡す事は出来ないが、鳴り響く自分の足音が部屋の広さを窺わせる。
紅魔館の中でも、更に異質な空間を醸し出しているこの奇妙な部屋を、時折本棚に手をつきながら歩く。
ゆっくりとはいえ、部屋に入ってから1分程歩いた先で二人の声が行き交っているのを聞きとれるようになった。
どうやらこの部屋の主であるパチュリーと、その司書である小悪魔が話をしているようである。
人の気配に少し安心しつつ、咲夜は声のする方へ、心なしか早歩きになっていた。
本棚の影から顔を出し、二人の姿を確認した瞬間、咲夜は思わず立ちすくんでしまった。
「質量を持たぬ、残像だと言うのか!」
そこではパチュリーと小悪魔が「コスモバビロニア建国ごっご」を繰り広げていたのである…。
(『メイド手帳 ~余談の書~』「秘境たる大図書館」より)
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七日月咲夜の背表紙ですw
本当は文字が入ってたり、咲夜さん以外少し暗めにトーンを落としてたりするんですが、pixiv用にその辺は外したものをうp(・ω・)
上のテキストは今さっき作ったでっちあげw