Artist's commentary
これより妖土真宗ちびっこ腕相撲大会を開始するぞい!
紫鸞「参加者はちびっ子オンリー!拙僧の独断と偏見でちびっこだと判断できる参加者のみ受け付けるぞい!腕相撲で拙僧に勝った暁には拙僧が一日なんでも言うことを聞いちゃうぞい!」
ひかり子「・・・」
紫鸞「参加者は4名、まあ集まった方ぞい。それではエントリーナンバー一番!緋神乱々・・・さっそくちびっ子じゃないぞい・・・さあ入ってくるがいいぞい!」
乱々(?)「ウデズモウ チカラ スベテ サバンナノ オキテ」
紫鸞「うんうん、なにせちびっ子相手ならずぼらな拙僧でも勝てるとふんでちびっ子限定に・・・ゴリラぞーい!?どう見ても狒々でも猿でもなく森の賢者ぞい!?」
乱々(?)「ヒッヒッヒ サバンナ チゾメ スル!」
紫鸞「え~い失格ぞい失格ぞい!はやくこのヘッドホンと赤ジャージを着せてなるべく体裁を見繕うとしている見苦しいゴリラをつまみ出すぞい!」
紫鸞「ひどい目に合うところだったぞい。拙僧の飴細工のような腕が現代アートにされるところだったぞい。気を取り直してエントリーナンバー二番!鳥澄珠烏!さあ入ってくるぞい!」
珠烏「さっきの試合見てたよ上人様!やっぱり普通に勝たせる気はないんだって・・・なら私だって最高に頭のいい策があるんだよ!」
セト大将「というわけで俺が勝ったらまた協力してもらうぞ!」
紫鸞「えーい名義だけちびっ子でエントリーして代役を立てるでない禁止禁止ー!」
珠烏「そう言ってみんなを失格にして戦う気が無いんでしょ!それにセトくんは今日の試合のために厳しい重量制限に耐えてきたんだよ!」
セト大将「そうだぞ。具体的には5才児の平均体重20kgをクリアするために衣服に使われている金やら宝石やらの重量が嵩張って60kgあったところを、瀬戸物ボディを捨てて手足だけで体重計に乗り見事13kgとしてエントリーしたのだ!」
紫鸞「対して減量してないぞい・・・!減量制限を舐めるなぞい・・・!!!というかセトよ、お前は腕相撲のルールを知らぬように見えるが」
セト大将「うん?」
紫鸞「腕相撲は肘がないと出来んぞい!肘の無いお前に最初から参加資格などないぞい!出ていくぞいほれほれ!」
セト大将「な、なんだとぉー!?」
珠烏「そんな・・・セトくんを真似して考えた最高に頭がよくて自分は大して苦労しない作戦が最初から破綻していたなんてぇ~!」
紫鸞「まあ拙僧は最初からセトめが参加することは考えておったし、予定通り追い払え重畳ぞい。エントリーナンバー三番、白袴ちい入ってくるぞい!」
ちい「ちっちっち・・・他のみんなは甘いでちな。代役を立てるならもっとバレないようにするべちものを・・・」
紫鸞「いや、代役も替え玉も普通だめぞい。禁止ぞい」
ちい「しかーし!ちいにはこの分身能力があるでち!普段は際限なくちいっちゃくなるでちが、今こそパワーをひとつにするでち・・・!うおおお!」
紫鸞「なるほど、今まで拙僧が見てきた白袴ちいは完全体で無かったということじゃな!うむ、集まれば集まるほど大きくなって・・・」
ちい「今でち人里で地蔵にそっくりな忍者からくすねてきた煙玉!」
ボンッ
紫鸞「おお・・・なんかもう手品の種がわかったというかこのタイミングで代役と交代しているということしかわからぬが、さて」
垂神「ちいは白袴ちいですぞ でち」
紫鸞「・・・服を揃えてきたところだけは褒めたいぞい」
垂神「ちいは最強ですぞ でち」
紫鸞「見るに耐えんぞい。どんな弱みを握られたのかは知らんが、見なかったことにするので帰りを待っている者のところに帰るといいぞい・・・」
垂神「・・・なぜバレた・・・?」
ちい「おかしいでちね・・・?」
垂神「語尾とか完璧でしたぞ・・・?」
紫鸞「いやノリノリかーい!」
紫鸞「はあ、まともな参加者はおらぬのか・・・?エントリーナンバー四番は青鷺ひかり子!もうちびっこじゃないけど入ってくるぞい!」
ひかり子「・・・・・・」
紫鸞「・・・いろいろ言いたいことがあるぞい。その格好は?」
ひかり子「女児服です・・・」
紫鸞「お、おう・・・女児服を着ればちびっ子判定が通るとでも・・・?」
ひかり子「・・・サエズッターのみんなも応援してくれたので・・・似合ってる、神、女児服を着るために生まれてきた、むしろ普段着、って・・・」
紫鸞「哀れぞい・・・代役を立てるなどの入れ知恵を誰もしていないところが暗に笑いものにしようという魂胆が透けて見えるぞい・・・」
ひかり子「上人様・・・」
紫鸞「まあいいぞい、その努力に免じて1戦だけ腕相撲をしてお開きにするぞい。さあ机に肘をつけて手を出して」
ひかり子「・・・私が勝ったら、上人様にも女児服を着せることになっています」
紫鸞「えっ」
セト大将「デュエル開始の宣言をしろネベトォーッ!」
ネベト「デュエル開始!」
ひかり子「先手必勝!バルス(ペンライト照射)!」※人に向かってペンライトを向けてはいけません
紫鸞「ぬわーっ!目がァーッ!」
珠烏「今こそみんなで上人様の腕を倒すんだー!」
ちい「これは日頃の夕飯にピーマンとか入れる恨みでちー!」
乱々「上人様に私デザインのゴリッゴリの女児服を着せてやるー!」
紫鸞「おにょれらはかったなぁぁぁ~~~!」
きょうも妖土真宗のみんなは仲良しです。