－暗く何の気配もしない空間。
ただ一点だけ、壁が光に照らされている。

不意に、

その光の下に、彼女のつややかな肌が照らし出された。
周りの空気が張り詰める。

彼女は心の底まで見透かされてしまいそうな、
その冷たく真っ直ぐな眼差しで周囲を探り始めた。

ふと、何かの存在に気づいたのか、
視線を止め、じっと向こうの方を見つめる。

私は、反対側で息を潜めて、気づかれないよう注意を払っていた。

しかし…なぜだろう、
あの眼差しを私は知っている気がする。……__