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Artist's commentary
茶漬ケェ!!
サスケは驚愕した。今から血みどろの死闘を繰り広げるであろうはずの兄が、茶漬けを喰っているのだ。しかも、万華鏡写輪眼を使いながら…多量のチャクラを消費し、かつ、徒に眼を痛め付けるような、まるで理に叶っていない行為…サスケは、すでにイタチの瞳術にハメられている事を怪しんだ…同時に、そう勘違いさせるためのミスリードである疑念も捨てきれず、冷たい汗が頬を伝った…。
…元来茶漬けは、食事のシメとして食される事の多いものである。
イタチのこの奇矯な振る舞いは、弟に疑心を抱かせる意図も当然あるにはあった…しかし同時に、「 朝飯前とは行かない 」という、頼もしく成長した弟を強敵として認める奥ゆかしいエールでもあった…サスケェがこの事実に気付いたのは、兄を失ってずっと後の事だった。