Artist's commentary
ラフとか線画とか塗りとか全部一緒くたにしてみたらすごい楽しかったという話
先日skebの方でまたご依頼いただきまして、せっかくなので今回は挑戦回にしようかな~ということで
シルエットから作って、厚塗りで描いてみました。
ちなみに今回は、以前描かせていただいたキャラクターの
春服を見たい!ということだったので、
可愛い服も描きたかったし、自分でもまた描きたいと思っていたキャラクターだったので
ノリノリで引受けさせていただきました。
https://downloads.fanbox.cc/images/post/2280121/Xm460pw2zZvelZ2XxB4i0Ppa.jpeg
このようにシルエットを作ってから、
https://downloads.fanbox.cc/images/post/2280121/NiXRJGuERwisU1YKynapvMdw.jpeg
こんな感じでガシガシとできました。
過程としては、
パーツの色を入れて、シルエットを作る(顔だったら肌色で、顔の形を作る)
細かいところを描きこむ
をひたすら繰り返す感じです。
あと、この描き方の時に気をつけるべきことは、
・多少の粗を気にしない(塗りムラとか塗り残しっぽいところが意外と味になる)
・変形とかガンガン使う、ガンガン足す、ガンガン削る
ということです。
どうしてもこう修正ってめんどいなあ…ってなりがちなんですけど、
思い切ってやってみてよかったなあと思うことの方がやっぱ多いし、
そのあと続けて描くときも、どうせすぐ直せると思えば案外思い切りよく描けるような気がします。
この状態で大体ベースの完成で、ここから更にもっと細かく描き込んだり、
これを色ラフにして普通に線画→色塗りとしてもいいと思うんですが、
今回はひとまずここにちょっと色々試したいことをやって、完成とすることにしました。
まず第一弾。
https://downloads.fanbox.cc/images/post/2280121/Zeu4fHdavbkhkq6lJgiGM3Np.jpeg
不透明度60%くらいの通常レイヤーを上に置いて、
明度高め、彩度低めの黄色、赤、緑なんかを入れてみました。
色を置く時は、サイズ大きめのブラシでガシガシっと適当に入れたいところに色を置いてから、パーツごとに光とか反射光っぽく見えるように形を整える、という感じで今回はやりました。
第一弾でやりたかった事は、「お手軽にイラスト内の色の要素を増やして華やかにしたい」ということでした。
もっと彩度高い色を入れてみても、結構面白いかも。
あとは色収差と、素材から画用紙を持ってきてオーバーレイでペタッとしました。
春っぽさをより出せるように、花びらのブラシで散る桜を描いたり、「遠景の葉」ブラシで遠くの桜を描いたりして完成です。
https://downloads.fanbox.cc/images/post/2280121/IUARp770f6QMuAfBnZGC2SB7.jpeg
色収差は今回ちょっと質感が出ればいいかなと思ったので
あんまりずらさなかったのですが、もうちょっとずらしてみてもよかったかもしれない…?
色収差ってピントボケとかぼかし的な意味合いで元々使うと思ってたんですけど今ってもうフィルタ的に全体にかけることの方がメジャーな気がしたのでやってみたんですけども
もっと強めに色々やってみてもよかったかもしれない!
これはこれで良かったんですけどね。
今回、これ用に色々春服とかも調べてみて
やっぱり可愛い服とか探すのすごく楽しくて、これからもっとやっていきたいなーと思ったし
服とかもっと引き出し増やしたいし、出力していきたいので仕事頑張って合間作ってまた描ける機会作ろうかな~と思います。
あと、仕事のラフもこの感じで描いたらクライアントさん喜ぶかも~。と思いました。
修正楽ちんだし、伝わりやすいし。
skebは本当に創作の潤滑剤になっているのでご依頼とてもありがたいです!
ご依頼してくださった方、ありがとうございました。
基本的に時間がある時に受けられそうなものを受けるスタイルなので
お受けするかどうかはケースバイケースなんですけども…
一応常時受け付けは開いておりますので、お気軽に!
ということで、今回は備忘録も兼ねて絵の話、でした。