敵の手に墜ちた中央大陸を取り囲む、三つの"灯台"、
そして敵である"欠片の従者"達の活動を抑制すると言われる"反物質"。
これらを用いて従者達を無力化させる"三塔計画"が遂に、実行されるときが来た。
計画遂行のため、全国津々浦々から物資が集められ、塔の改修が急ピッチで行われていた。

が、塔と反物質を具体的にどう使って何するのかは、発案した本人達もよくわかっていなかった。だって、計画名しか設定が無いんだもん。

「いっそのこと、でっかい投石機作って、反物質を直接大陸に叩き込むというのはどうでしょう。」
「まァ、なるようになるんじゃないですか。」
「それにしても、厠の多い塔ですね。」