Artist's commentary
【PFMOH】ヴィルモス・オーリッツ【魔術師】
「寒い……。いや、護符あるし寒くないけど。気持ち的に寒い、雪山の見た目が。帰りたい……」
「僕は冒険しに来た訳ではないので……なんか、そこの楽そうな道で」
「あーーーッ!! お前!! 足! 草! 踏むなァ!! 氷漬けになりたいか?!」
────────
■ヴィルモス・オーリッツ(Vilmos Orlicz)
※ハンガリーの命名規則なので、「ヴィルモス」がファミリーネーム、「オーリッツ」がギヴンネーム。日本と同じ。
男 / 175cm / 58kg / 22歳 / 黒翼狼(マルコシアス)族
一人称:僕 / 二人称:お前
ライフ:♥♥♡
残りメガネ:👓👓
────────
■PTメンバー
・竜鱗のイグナドール【騎士】:illust/88062112
2/28 顔の良い前衛を手に入れた。PTありがとうございます!
────────
■Mountain of Heaven pixivファンタジア外伝:illust/87556705
────────
大学(アカデミア)の学院生で、今年に卒業予定の四年生。
シラバスに定められた必修科目と選択科目の単位は全て取得していたが、選択必修科目の"中間考査実施日変更のお知らせ"を見落として半期にして既に選択必修単位を落とした。
だが留年などすれば厳格な父親と教育ママの母親にボコボコにされるため、なんとしても卒業しなければならない。
そこで履修登録だけはしたものの教授がフィールドワーク好き過ぎるのと脳まで筋肉過ぎて生理的に受け付けないのとでそろそろ捨てるつもりだった「極地生物進化分類学概論BⅡ」が、学会への論文の提出で考査なしで単位認定が可能な事を思い出して教授に泣き付く。
人跡未踏の地ヘヴンならば独自の生物相(ビオタ)が存在すると見込んで、両親に単位を落とした事がバレる前に実地調査申請書を学生課窓口に投げ込んで逃げるようにヘヴンへやってきた。
※1 申請書の保護者の印鑑は親のを勝手に押した。
※2 実地調査中は学年を跨いでも前年の学年として処理され、考査やその他授業にもその期間の考慮が入るので留年判定は引き延ばせる。
両親に怒られる事と命懸けの極地調査を秤にかけて後者を取った。
何故ならママが怒ると滅茶苦茶怖いからだ。
彼の目的はヘヴンの踏破……などではなく、新種の生物、もしくは草花の発見。
ただし単位には後がないので絶対新種だと言えるサンプルが手に入るまでは粘るかもしれない。
ママが怒ると滅茶苦茶怖いので。
────────
親が教育ママな事から察せる通り、家は魔術の名門で『魔法円学派自然主義(クロウリー派ナチュラリズム)』と呼ばれる学閥に属する家系。
他派閥とは仲がわるいため、オーリッツも詠唱魔術はクソだと思っている。
使える魔法の種類、出力量、魔力量、全てが優秀で、能力だけならば一線の魔導師にも劣らない。
ただし図書館引き篭もりのため体力が少なく実戦経験もないため、恵まれた才能から繰り出されるクソみたいな戦闘センス。
(例:水に濡れた人間を助けるために雷魔法を撃つ)
能力は宝の持ち腐れだが、指示をされればその通りには動ける。
かもしれない。
山登りの経験もないためありとあらゆる支援魔法、生活補助魔法を使って切り抜けている。
魔法がなかったら戦闘をせずとも2桁は死んでいた。
常に身につけているそのタリスマンは周囲を一気圧二十三度に保ち雨風を防ぐ結界を常時貼るもの。
自分で開発した魔法円を魔術回路として彫刻した逸品。
他にも自動反撃、絶対防御、自動回復、マナ吸収、筋力支援などのアクセサリーを多数装備している。
全部自作。
だがこれだけ積んでやっと冒険慣れした魔術師を超えられるレベルで低止まりする程度には元がもやし。
魔術礼装がなかったら戦闘はせずとも3桁は死んでいた。
攻撃手段は、メインでグリモアに転写した魔法円を起動する魔術、サブで黄道十二宮に由来するタロットカードを触媒にした支援魔術。
常に持ち歩いているグリモアの各ページには図書館と家の蔵書から集めた様々な魔法円が記述されており、そこから適切な魔法円に魔力を流して設定された魔法を発動する。
手に持ったタロットの愚者のカードが絶魔体で作られており、ページを開いて裏にそれを挟めば魔力の漏出を防ぎ、不要な魔法円の起動を防げる。
魔力伝道効率の良い金を魔法で糸化したもので魔法円を刺繍する事で、発動しても魔法円が消滅せずに何度でも再利用が可能。
スペックは凄まじいが、実戦経験がなく"もやし"なのが全てを台無しにする。
学習能力は高いのでそこそこ酷い目に合えばすぐに慣れて戦えるようになる。
かもしれない。
────────
補足
・ヴィルモス家
魔術界に数多存在する学閥の中でも『魔法円学派自然主義(クロウリー派ナチュラリズム)派』に属し、数百年の間その発言力を維持している名門。
王都図書館の驚異の部屋(グンターカンマー)の管理に携わる権利を持つ大魔女の家系。
ルーツを辿れば悪魔(メイザース)学派に行き着くが、悪魔の召喚円自体に着目して模様の法則性を極めるために黎明期のクロウリーに賛同して今の地位を築いた。
その性質上、神(フォーチュン)学派の天使学と悪魔学派の悪魔学とは通じるものがあり、それらとは詠唱(チャント)派に比べればさほど険悪な関係ではない。
・魔法円学派自然主義(クロウリー派ナチュラリズム)
魔法円学派(クロウリー派)とは、多種多様な魔術現象へのアプローチの中でも魔法円による真理の探求を選んだ学閥を指す。
その他に、詠唱学派、錬金(メギストス)学派、ルーン(ルーナ)学派、精霊(スピリット)学派、悪魔学派、神学派などがある。
それぞれの学派は己の学閥こそが世界の真理へ到達する唯一にして至高の法則だと信じて疑わないため、お互い仲が悪い。
ヴィルモス家も例に漏れず詠唱とかしてる奴を見ると鼻で笑う。良くない。
自然主義(ナチュラリズム)とは、この世界を形作るありとあらゆる自然現象を極める事でいずれ世界すら創造するに至り、真理に到達すると信じる学閥。
その他には、世界を創造する為にはあらゆる物をこの手で作れねばならないという思想の元に至高銅(オレイカルコス)や星月銀(ミスリル)やゴーレムを極める人工主義(アーティフィシャリズム)。
形而上の概念を魔術的アプローチで紐解き、その副産物として目に見えない効果の魔術を産んだ形而上主義(メタフィジカリズム)などがある。
学派と違い主義は食い違っても別に仲は悪くない。良い。
総合すると魔法円学派自然主義とは、魔法円によって発現する魔術で自然現象を極めて真理を追求する学派となる。
魔法円学派人工主義もあれば、詠唱学派自然主義、神学派形而上主義もある。