膀胱は既に限界だったが、命には代えられなかった…

―――ノックとトイレを我慢した男性より

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カラスの侵入が絶えない男性トイレに長時間利用者が居ると通報があり、
管理人が確認に向かうと、すりガラス越しに人影と数羽のカラスらしき影が視認できた。

誰かがカラスに襲われているのかと急いでドアを開けると、
トイレ内には人もカラスもおらず、それどころかその痕跡すらなかった。
ドアを開ける瞬間までは羽ばたきの音まで聞こえていたというのに。

管理人が不思議に思いながらドアを閉めると、すりガラスには先ほどと同じ光景が映った。

これは尋常のものではないと管理人が判断し、区役所へ対応を要請。
現在は現象の解明のために当該トイレは封鎖処理とされている。
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