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Artist's commentary
Catalyst
衝撃だった。
脳を破壊せんとするほど瞳から溢れ出るその狂気、背骨を鷲掴みにされるような威圧感と畏怖。漠然とした私を瞬時に満たし、覆い尽くすにはあまりにも程度が過ぎるだろう。
あの目は何だ。
あの「眼」は何なんだ。
背筋に更なる寒気が走る。
振り返れば"元凶"の笑みが浮かんでいた。その「眼」は試すようで、探るようで、それでいて全てを知った上で愉しむようで。
この女が私をここに連れて来た理由を瞬時に理解した。
微かに残り、そして消えて往く漠然とした日常と他愛も無い友人達の話し声。
もう二度と、私は元に戻れない。