…その異国の森でおれ、見た。鳥を助ける鳥。どちらも鉄の鳥だ。オンゴ・ロンゴの仮面、言う。
「あれは、偉大なる大鳥の名を冠した、大戦士の鎧」と。
戦士が鳥を助けるのか？「白い人」の戦士が？
オンゴ・ロンゴ、「森の民から黄金を奪うのは悪い白人。森で鳥を助けるのは良い白人」
そういうと、おれの手に「カラコダの実」、落とした。
「良い白人、増えるべき。彼らに渡せ」と。
カラコダの実を食べたもの、七人の妻に七人ずつの赤子、神より賜る。
おれ、「大鳥の大戦士」の人々にカラコダの実、渡した。
「タイチョウ」と呼ばれていた男、困ったような顔、していた。照れていたのか？
「キシュ」という男が騒いでいたせいかも知れぬ。
＜民明書房刊：「密林王、都会へ行く」より抜粋＞

お返しに描かせていただきました♪ジェネラル・ドードー様pixiv #5884118 »