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Artist's commentary
人見広介
お題箱より、『さよならを教えて』の人見広介先生。
人見先生を描けと言われればこうなりますよね。
メンタルをやって3年ほど外界との接点を絶って寝込んでた時期があるのですが、
その時の思考パターンを異常なまでの精度とセンスで出力したらこうなるんだろうな
というのが『さよならを教えて』というゲームの印象です。
なので健常者がプレイすると『お手軽鬱思考体感シミュレータ』になり得るし、
私のようにメンタルを崩した経験のある人間だとその頃の精神と脳味噌の状態に
引き戻される危険があるんですよね。
でも、だからこそあの夕暮れの校舎には奇妙な安心感があるんです。
学校をずる休みして河川敷でぼーっと川を眺めてる時とか
終電逃して駅のベンチに腰掛けた時みたいな。
状況を俯瞰で見ると確実にマイナスなのに、その時間にしか確実に存在しない
沈むところまで沈み切った底に居るからこその静謐な安心感。
救われないからこそ絶望に寄り添ってくれる作品。
ちなみに目黒御幸と高田望美が好きです。