Artist's commentary
帰還と新たな約束
人類はいつの日も空に憧れ上を見る。
それは人類が生まれ二足方向を行った時に感じた
わずか数十センチの視界の高さから始まった。
そんな分けで、今から6年前の自分との約束を果たすために今回は描きました。
「はやぶさ2」の旅立ちから6年。
すでに11年先の新しいミッションも決まり、「はやぶさ2」の旅も50億キロから100億キロとなりました。
そして11年後。
自分はその時、何をしてしているのか分かりませんが、今まで通り楽しく絵を描いているのであれば
この続きをまた描きたいなと思います。
それから絵の設定です。
「はやぶさ2」の旅立ちを見送った当時高校3年生だった3人は、その体験から宇宙航空研究開発機構(JAXA)を目指し大学へと進学。
それから5年後。
オーストラリア・ウーメラでは、「はやぶさ2」のカプセルを一目見ようと2人の日本人女性が観光に訪れていた。
かつてJAXAを目指していた少女である。
2人に1人の女性からメールが届く。
「彼氏の相手をしてるから旅行どころではない。また連絡する」
2人はその不愛想な返信を見ると、共に笑顔でウーメラの大空を見上げた。
彼氏の名前は「はやぶさ2」。
彼女は今、JAXAで「はやぶさ2」の新しいミッションに参加していると言う。
そう、私たちの叶わなかった夢を一人彼女は掴み取っていた。
私たちは彼女に返信した。
「遠距離恋愛も程々に」
11年後につづく・・・かも