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Artist's commentary
日常と悲劇の狭間で
彼女はいつものように自宅へ続く人けのない道に入った。そこは彼女を“狩る”場所のいくつかの候補の一つで、僕が最も注目していた道だった。潰れた小さな工場や倉庫が点在し、“連れ込む”場所に困らないのだ。車や人の通りも少なく、防犯カメラは徒歩数分先の住宅に設置されている程度。
放置された落書きとゴミ、点かない街灯と割れたカーブミラー、目に入るもの全てがこの道の危険性を指摘しているが、防犯意識に欠けた彼女はまるで気にしていないようだ。
僕はそんな彼女にますます興奮してしまうのだった。恐れを知らぬ無垢な少女にこれから行うであろう残虐行為を想像したのだ。
ああ、自分が“絞殺切り裂き魔”に追われているとも知らず、彼女は今一体何を考えているのだろう。
学校で起きた出来事を振り返っているのだろうか? 家に帰った後の予定を立てているのだろうか?
何であるにせよ、それは彼女にとって最後の“日常”となるだろう。