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Artist's commentary
ホユプノチウ Running Star
2004年9月はじめ、日本において歴史上初めて世界ラリー選手権の一戦が開催された。
この記念すべき第一回めのラリージャパンで優勝を飾ったのはスバルのペター・ソルベルグだった。
初開催、未知のイベントは超高速でナロー、路面のグリップもきわめて不確かという特殊なコンディション。
一つ間違えば大クラッシュという難しい状況で、ソルベルグはセッティングに悩むライバルに対し、2位に1分以上の差をつけて勝利したのだった。
多くのファンが駆け付けたスバルのホームイベントという重圧の下、勝利し、喜びを爆発させた彼の表情の裏には、歓喜と同時に安堵があった。
そんな彼のマシンは、前年のドライバー優勝の立役者である2003年型の進化形であるスバル・インプレッサWRカー2004。その後、ラリージャパンは2010年までに計6回開催されたが、日本車の優勝はこの年の一度きりであった。