テーブルにずらりと並ぶ料理の説明を慣れた様子でこなし終えたディーアが、窓際へ歩き出す。
「メールモア二はテイルの内海を一望できることで有名なのは知ってるか？特に夏の夜は遅くて、夜になっても街の明かりが絶えなくてな。特にこの宿場街じゃあ一番の絶景と謳われるのが、このホテルの最上階のディナーエリアってわけ…だ。」
そういってカーテンを一気に引く。大きな窓越しにテイルの夜が、内海と町の明かりが生み出す景色が広がっている。
料理の匂いが立ち込める店の中に舞い込んでくる涼しい夜風は塩の匂いをまとっていた。
「…ってゆうサービス。」
どうやら彼が店を借りたこのホテルの定番芸らしい。
さすがに知人相手にこの演出はすこし恥ずかしいらしく、すこし眉をまげて笑った。
「おお…これは…」
目を見開いて景色をじっと見るカツの顔は、酒のせいか少し赤い。風にそよぐ長い髪に、快晴の星空を移して輝く瞳に、ベルソーは惹かれた。

月がテイルの夜を照らしている。

「つまり月見酒というわけでござるな！」
「…まぁ…、こうなる予想は…ついていたから…（くそ、かわいいな…！）」
「まぁ、俺もそう思ってた！」

「料理もこれでほぼ揃いきったのだろう？せっかく貸し切りにであるわけだし、ここからは貴殿も無礼講でいくでござるよ～」
「おいカツ…」
「そうなるとも思ってたから追加の酒も用意してるぜ！」
「あーもう調子いいなお前ら！！！」

――――――――――――――――――――――

壺一郎さんからskebリクエスト【https://skeb.jp/@suzunana0730/works/10】頂いたので描かせてもらっちゃったPFLS交流イラストになります！うれし～！なぜか缶ビール付きです。プルタブ缶への道は長い。

▼お借りしました（敬称略）
・一突のカツ【pixiv #73221606 »】
・ベルソー【pixiv #73405352 »】

テイルご飯よ～
【シュリンプニルとデカイカニの海鮮二束盛り】
・シュリンプニル【pixiv #73131746 »】
・デカイカニ【pixiv #72950982 »】
【クェールとマトトのガーリックブレット】
・クェール【pixiv #73469951 »】
・マトト【pixiv #73532980 »】

缶で飲みたい！
・ファイアエール【pixiv #73186695 »】

pixivファンタジアLast Saga【pixiv #72934234 »】（期間終了）