Artist's commentary
アナタヲ・オイカケテ
珍しく真面目に描きました
twitter/Leon84518614←落書きとかラフをあげていくかも
走る。走る。走る。
まだ足りない、彼女に追いつくには。
まだ足りない、全てを追い越すには。
廻る。廻る。廻る。
上昇している。下降している。
ぐるぐると思考は巡り、
いつしか私は極彩色の歯車の上にいる。
美しい歌が過ぎ去っていった。
私のための歌ではなかった。
ただ前を向く意志が過ぎ去っていった。
私は前ではなく彼女の背中だけを見ていた。
ああ、彼女の背中だけが見える。
もう、彼女の背中しか見えない。
ただがむしゃらに走るしかないのだ。
その揺らめく背に向かって。
私という1つの生き物が
攪拌され、希釈され、再構築され、
ただ彼女を追うための
1つの歯車になっていく。
自分が何者でなぜここにいるのか、
徐々に分からなくなってきた。
喧騒が遠い。
歓声なのか怒号なのかもわからない。
ぐちゃぐちゃにかき回された世界で、
彼女を追う1本の糸のような道筋だけが
どこまでも静かだった。
(アナタを追っている。
ずっと、アナタだけを___!)
黄金の歯車が廻る。
彼女に触れようと手を伸ばす。
__その瞬間、確かに、
私は世界の全てを置き去りにしていた。
【カフェSSRサポカ 独奏・螺旋追走曲より】
※以下怪文書
「超えるのは自分、勝ちたいのはあの背中、必ず・・・追いついて見せる・・・」
ウマ娘を始めた当時私がカフェに抱いた最初の印象は、純粋なカッコよさです・・・
孤高な彼女が、ひたむきに何かを追い続ける姿がとにかく可憐で美しくも勇ましいと思いました。
彼女が追う幻影は、継承のための試練であり、目標であり、自分自身でもあり…
ニヒルな影を落とし、その背中を求めてもがく彼女の姿は、不完全で儚げでありつつも、
サモトラケのニケやミロのヴィーナスのような無機質ながらも人間的で耽美な輝きを放っています。
私は自分に自信が持てなかったり、何かを必死に求めている時に、凛々しい彼女の姿を自分に重ね、明日への原動力にしています。
不完全さや他人から見れば可笑しいエゴはなどは、人を人たらしめる最も原初的で根本的な要素だと考えています。
そしてそれに真っ直ぐに向き合い、立ち向かっていけることこそが、生き物の本質的な美しさになると考えています。
好きなものへの愛の仕組みや量を論理的に噛み砕いたり数値化することはできませんが、
どれだけ不完全で屈折した愛であっても、
それを貫けるのであれば、その先に光があります。ただ私にとっての光が彼女であるだけで、そこに大きな理由や意味はないし、必要もありません。
だからこそ私にとって、愚直で、一途で、誠実であることは大切であり、私の根幹をなす要素です。これだけは、変えるつもりがありません。
言いたいことの一割も言えてませんがとりあえず・・・
そのようことを考えていたら描かずにはいられませんでした。
私の絵柄や画力では彼女の良さを表現することは出来ませんでしたが・・・
この二カ月でかなり表現できるものは増えた気がします。
自分の絵柄は呪いのようについて来て、いくら他の人の真似をしようとしても、
上手く描くことができません・・・
それでも久しぶりに自分の心の底から原点回帰して絵を描くことを楽しめた気がします。
いつも2~3時間で描けるものが、5時間くらいかかっちゃったのだ・・・
スキル演出のポーズと、SSRサポカの雰囲気を足して二で割った感じにしました。
ラストスパートはクールな彼女も必死な顔してほしい・・・
あとフォロワー50000人ありがとうございます・・・
これからも好きなものに一途な自分で生きていこうとおもいます。