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Artist's commentary
Watching the Same Moon
「無理しないでって言ってるのに、マリアはいっつも無理ばっかり……もーっ!」
「ごめんね……ジブリール。いつも、ありがとう……ありがとね」 渋谷区・代神山学園に通う生徒である2人。 生徒会副会長を務めるマリアと、アイドル活動にいそしむジブリール。 一見、正反対の性質に見える2人は、しかしお互いが認める親友同士。 その「神器」は共に「伝えるもの」でありながら、「言葉への無力感とどうしようもない伝わらなさ」を抱いて、少女たちは共にあるのだ。 ジブリールの「役割」は「言葉をマリアへと伝える天使」であるが、この東京で「血と肉に拠らずマリアを継いだ者」は決して言葉によっては動かない。 しかしだからこそ、ジブリールはその「役割」から救われ、そしてそれを知るマリアも、ジブリールに救われている。 2人は共に、互いが陰を照らし合う月であるのだ。