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Artist's commentary
A Devilish Teatime
「私はただ欲しかった……序列1位に相応しき力が! 何を間違えた? 願い自体が間違いだったと!?」
「いいえ、バエル、世界がそうと言ったとしても、ぼくはきみの気持ちが間違いだったと思いません。だってあの子の涙を……覚えているから。」 異世界ゲヘナでも上位の貴族悪魔として知られる、アスタロトとバエル。 そして同じ六芒星の序列に名を刻む者同士として、己に与えられたものと願うもののギャップに共に苦しむ。 彼らの間にはたしかに友情と呼べるものがあった。 たとえバエルが大仰な態度を示そうとも、その裏に友と語らう安堵の想いがあることに、アスタロトは気付いていたという。 バエルの計画は砕かれ、慟哭と共に東京の空へ墜ちていく。 アスタロトの胸に過る、共に肩を並べ語らった日々の情景。 友として、再びあの日々が帰ってくることを願う。 同じ、己の思いが世界から零れ落ちる悲しみを、知っているから。