Resized to 35% of original (view original)
Artist's commentary
人類最後のじんるいは、
人類は醜い。人々は互いに潰しあい、罵り合った。そうしていくうちに人は徐々に数を減らし、最後の一人となってしまった。
でも一人はとても寂しい。俺は愛を知らない、他人を知らない、寂しい、寂しい。生きるのがつらい、死ぬのは怖い。
食い物はもうほとんど存在しない。ケガの治し方を俺は知らない。痛みと空腹と淋しさから逃げようと、俺は世界をまわった。人類の生きていた証を見て誰かの温もりを感じようと。
そうしていくうちに、痛みと空腹は徐々になくなり、同時に力もなくなった。
不思議と幸せな気分で、腐りかけた手足をついばもうと集まってきた鳥たちに囲まれながら、日の光を感じながら、俺は眠りへと墜ちていった。
そうして、人類は長い歴史に幕を閉じたのだ。
06/26
総合デイリーランキング239位
総合女子に人気ランキング435位
イラストデイリーランキング209位
でした、ありがとうございます!