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Artist's commentary
エアグルーヴに毎朝起こされたい
たわけなので毎朝エアグルーヴの呼びかけで目が覚める
でも昨日は仕事で夜更かしした上にエアグルーヴの優しい声が脳みそ溶かしてくるから猛烈な睡魔に襲われる
二度寝すっか~~~~~!って思ったらどうも朝食の準備が出来てるらしく「たわけ」って言われて起きた
たいしたもので、エアグルーヴのたわけはエネルギー効率がきわめて高いらしくそもそもエアグルーヴの声そのものが速効性のエネルギー源なので先程纏わりついていた睡魔は全部消し飛んでいく
1人暮らしだった頃は疲れが抜けきれずずっと倦怠感に包まれてたんだけどなあ
エアグルーヴに「おはよう」されるようになってから調子が良い気がする、いやすこぶる良い
季節はいつかの冬、まだ彼女のトレーナーだった頃
暖房の効いたあたたかい室内で日頃の不規則な生活が祟り椅子に座ったまま寝てしまった事があった
目が覚めると肩にブランケットが掛けてある上に綺麗な字で「自己管理にも気を配れ」とメモが置かれている
勿論誰の物か一瞬で理解、同時に多幸感で満たされてその時だけ全知全能になった気分だった
一緒に暮らすようになってから彼女の言動はかなり軟化した
出会った頃と比べると激甘にも程がある、いや最初みたいにビシバシ言われるのも好き
こんな声色で話しかけられたら脳がたわけたわけしてしまう
たわけニウムが1日の許容量を超えると言語中枢が破壊されて彼女の名前しか口に出せない悲しいモンスターと成り果てる
たわけニウムの過剰摂取は命に係わるって民明書房刊『エアグルーヴ大全』にも書いてあったとかなんとか
仕事に支障が出るのでいい加減起きる事にした
あたたかな陽が窓から差し込む中、目を開く
今日も良い一日になる予感がしていた
って所で夢から醒めた
朝食?無いよ
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