Artist's commentary
サーバルちゃん!かーわいー!
ただいま激ハマりしている、けものフレンズのサーバルちゃんです。かーわいー!
人間とけものたちの明るく楽しい交流と冒険が描かれている本作、
しかし根底には(おそらく)絶滅した人類、失われた文明、残された高度なテクノロジーと、ポストアポカリプスSFの骨子を持つ作品で大変面白いです。
はたしてカバンちゃんとサーバルちゃんの旅の終わりはいかなる幕切れになるのか・・・目が離せません。
記憶喪失の人類カバンちゃん、人化され言葉を喋るけものたち、生物の敵対者セルリアン、けものを人化するサンドスター、安定供給されるジャパリまん、旅のゴールである図書館とそこで待つハカセ・・・
カバンちゃんの正体は?人類の生き残りはいるのか?パークの外の世界は?ラッキービーストの謎の声は?セルリアンとは?サンドスターとは?謎が謎を呼ぶばかりです。
カバンちゃん=人類であり、過去の人類の行い、絶滅した動物、それらの知識を知ったとき、カバンちゃんとサーバルちゃんはいかなる結論を導き出すのでしょう。
人類のいないジャパリパークが優しく暖かい理想郷であればあるほど、人類は必要ないのでは?とも思えます。
カバンちゃんが「きっといいけもののフレンズだよ!」と言われるたびに、本当にそうかな?と考えたりもします。
しかしあの人とけもののふれあう仮そめの理想郷、ジャパリパークを作り出したのもまた人類ではあります。
いかなる幕切れであれ、カバンちゃんとけものたちの交流を見れば、彼(彼女?)があの世界から否定されることはないでしょう。
すべてを知ったあとでも、カバンちゃんとサーバルちゃんはずっとフレンズであろうと思います。きっと多分。
そんなことも色々考えながら、あの明るく前向きで暖かい世界に身を委ね没入し、鑑賞するのがとてもここちいい作品です。
もー!ながいよー!かりごっこしよ!わーい!たーのしー!