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Artist's commentary
97 虚寇襲来
この痛みは いつか受けた痛み。セイガイは失念していた記憶をすべて思い出した!
「我ら 海の一族と 陸の里の者達とは 永く懇意であったのに…。
今なら忘れじ、 空に “ ふたつの月 ”が現れた日を境に、その友好は断たれてしまった!
我らに何の落ち度があったというのか? 何故、我らを迫害せしめた⁉
…いや、もう問うまい。
あの日、いま一歩の所で 嵐雨に煽られ 討ち損じたその首級…今宵 刎ねさせてもらう!」
アセビを含む陸のポケモン達が セイガイ達を滅ぼしにかかったという独白ー。
ボロ達は にわかに信じられない、信じたくない思いであった。
しかし 今 ここで見せつけられたアセビの凶行を鑑みれば、事実である事を認めざるをえなかった。
あまりに重い ふたりの因縁。鬼気迫るセイガイの圧に その場の皆が動けなくなる。
ふらつきながらも ジリジリと仇を追い詰めるセイガイ。
先の大技で もう反撃の手札を失っているアセビ。
決着の時がくる。
「おいたーーーん!アセビちゃんを きっちゃだめーーーーッ!!」
一番 幼いポケモンの声が 極限に張り詰めた間を切り裂いた。
しかし、岩をも砕く黒刃は 無情にも アセビの首をめがけ 振り下ろされる!