Artist's commentary
100日 Day51-61
100日間連続絵を投稿するチャレンジの記録、6回目の投稿です。
この回の中間くらいで、ちょうどツィッターでも言ってた複雑なことにあって、自分の気持ちに大きく影響を与えてました。
後半に少し重い話を延々と語ります。申し訳ございません。
51日目 コミッション
やっと半分まで進められて、より画面を意識して自分の理想な作品の形に近づきたいと思いはじめた絵です。
実は十年以上イラストを描いてきて、一年前くらいまで自分が納得できる絵は本当は一枚もないとずっと思ってきました。それは絵の全体的の情報量や完成度、雰囲気とか色々ありますが、今思えば考え方が難しいほうに行きやすいながらエンターテイメントを好み、アニメが好きなのに未だにどこか恥ずかしさを持っていることが理由かもしれないと思いました。
違う界隈の人に見せても通用できる、もっとオリジナリティを持つより力強い絵が描きたいと常に思います。
また昔のとても尊敬している先生からも、デジタルの絵はやはり温度や気持ちでどうしてもアナログには勝てないと言っていたことが未だに気になり続けてる所もあります。それが今よく言われる、質感に強く拘る作風の理由の一つかもしれません。デジタルでしか作れない絵の表情でどうしても今やっていることを認めさせたいという思いでした。
47日目の作品で使った厚塗りのブラシの特殊な質感がすごく気に入ったんで、今回はまたそれを使い、よりその良さが出せる暗めの色合いの絵で実験しました。やはりコミッションである以上、よその子に自分の感情を乗せすぎないように距離感を置いてしまい、表情では物足りなさを感じながら、質感だけ言えばかなり理想に近いものが出せたと思います。しかし割といい顔を描けたとも思いました。
52日目 コミッション
ずっと前から可愛いと思ってたキャラのコミッションでした。色んな服装デザインバージョンを選ばせて頂いて、2枚描くコミッションでしたので、一枚がこれでもう一枚が全身の構図で進めてました。なんか同じキャラを2枚描くというだけで、構図で被らないように一工夫をしてしまうので、この絵の後からしばしば構図を決めてからまた違う方向で新しい構図を考えて比較する工作をやりはじめました。
この絵自体は色も他も可愛く描けておきに入りです。
53日目 コミッション
色々と難易度の高いキャラでした。髪の長い男性で、苦手の小物がたくさんある服装で苦戦してましたけど、サラサラの長髪は自分にとってはすごく扱いやすい要素でしたので、自分らしさをよく出せた作品でもあると思いました。
54日目 コミッション
この頃ほぼずっと連続で男性を描いてましたのでただただ手癖で美少女の顔を描きたくて描いた絵でした。少し昔っぽい顔立ちと明快な明暗設定で描いててとても楽しかったです。
55日目 よその子
可愛いけどかっこいいパーツがたくさん入ってるデザインのよその子の絵。可愛らしさとかっこよさを共存させたいと思いながら描きました。最近は着色で色調整やフィルターに頼りすぎ気味な気がしましたので最終調整以外は自力で頑張って色を塗ってました。
56日目 芹沢あさひ
シャニマスを始めました。ジャージのシンプルで明快なデザインがあさひにすごく似合うなぁって思い描きました。実は昔から二次創作を描くのは相対的にかなりレアなんですが、シャニマスのキャラは描きたくなります。キャラの性格がすごく伝わってくるし私服も現実味があって好きです。
二次創作を描く時はやはり自分の世界観だけではなく、原作の雰囲気も尊重したいと思っています。なので強すぎる質感も度がすぎる自己投影も控えている感じです。
57日目 幽谷霧子
髪を下ろす姿が好きでセーターも可愛いしすごく似合うと思いました。柔らかめなタッチと色合いを使いました。
58日目 樋口円香
シャニマス始めたのは樋口がどうしても気になるからでした。推しです。でも自分はどこまでもめんどくさい性格なので一番が逆に描く勇気が出ないのがよくあります。自分なりの表し方を考え始めたらどこまでも終わらなくなるので手癖を殺して描く感じで進んでました。体積感をしっかり掴めて目もいつもよりくっきり描いてます。
ブラシはクリスタのアニメーター検修鉛筆を使いました。ペン入れのブラシのはずですが筆圧による入り抜きやシェイプの変化がすごくバリエーション豊富でしたので描き込みにも合うと思います。
ちょうどこの絵を描き終えた後に最初言ってたことが起きて、ウェイボでイラストレーターをほぼ無差別に攻撃することに遭いました。本当に何もしてないのに色々ボロクソ言われ、ただの人身攻撃や、絵描き全体や絵を描くことや作品自体をひたすら貶される意味不明なことが一週間散々言われます。これからという節目でかなりショックでした。
自分はもともと作品に自信がなくて、自分がやっていることに不安ばかり覚えて、ほんの些細なことでも心持ちがガラッと変えてしまう性格でした。なのでもう一時何も分からなくなってました。頑張ろうと思っても、どうしても怒りや自己証明の焦りがもやもやと出てくる。だけどこれらは絶対に作品の中に入ってはいけないと思いました。コミッションで描くよその子も、二次創作でも、自分のキャラも、絶対どれも外界を攻撃するために使ってはいけないという認識でしたので。
しかし感情を全て抑えて描いても、きっと自分にとってはあまり良くないことだと思いました。なのでこの企画は本当は連続ではなく、ここで一回一週間ほど休んでいました。本当はもっとコンディションを整えたかったんですが、次の仕事は相談を経て14日には欲しいということでしたので..あまり長く筆を休むとまた別で悪影響が出ると思ったため、再開を決定しました。
59日目 コミッション
再開後の初絵でした。前回まで頑張って掴んだ客観的な形の取り方に一気にダメになって、手癖と感情だけで描き上げる絵になりました。仕事であることをきちんと意識して、美しいキャラを描くと努力し、同時に自分にも嘘をつかない絵という心構えで描きました。その時の自分に出せたベストだと思います。
この企画を始めた半分は余計に考え過ぎず作品を完成させる精神力を鍛えたいことも兼ねていますので、自分との戦いにおいての正念場だと感じました。
60日目 コミッション
リアビリ兼ねて受けたラフなコミッション絵です。キツネのキャラなので、キツネっぽい感じに寄せました。生き生きする表情を描けるために頑張りました。
なぜかしんどかった時期だったはずなのに、前回もそうですが、割とタッチがいい感じに見えて、荒さが逆に効いてる感じかもしれません・・・。
61日目 有栖川夏葉
下書きは何日前のものだったんですが、平常心に戻るまで進みたくなかったので少し放置してから進みました。夏葉を描くと明るい気持ちになれます。私服もおしゃれでスタイリッシュで、この服のSRイラストもあま